TIMOTHY SACCENTI

Zoom Magazine
Animal Collective - Peacebone
Animal Collective "Peacebone"
Flying Lotus
Flying Lotus
INTRODUCTION
アートの錬金術師、
ティモシー・サクセンティ。
音楽、アパレル、広告と軽やかに横断する、
彼の変わらぬビジュアル・アプローチとは?
クリス・カニンガムにマーク・ロマネックといった、映像界で活躍するアーティストのミュージック・ビデオやCMを監督ごとにコンパイルしたDVDシリーズが、ここ日本でも爆発的にヒットした<ディレクターズ・レーベル>。2005年に発売された第2弾以降すっかり鳴りを潜めてしまったが、もし続編が制作されるのであれば、この男に白羽の矢が立つのは間違いない。その名はティモシー・サクセンティ。NY在住のアートディレクター/フォトグラファーで、音楽業界にとどまらず、アパレル、ゲーム、広告と、多方面でセンスを発揮している恐るべき才能の持ち主だ。
ミシェル&オリビエ・ゴンドリー兄弟を筆頭に、サーム・ファラマンド、アレックス・コルテス、トラクターも在籍する世界有数の映像プロダクション<パルチザン>に所属するティモシー。衝撃的だったバトルスやアニマル・コレクティヴらのミュージック・ビデオとアーティスト写真も手掛けるなど、特に<ワープ>や<ドミノ>といったUKの音楽レーベルから全幅の信頼を置かれている。さらに、2010年にもっとも新作が期待されているアリエル・ピンクとスクール・オブ・セブン・ベルズ(以下、SVIIB)のオリジナル映像も任されており、今後ますます彼の名前を目にする機会が増えるだろう。
Ariel Pink
Ariel Pink
Tricky
Tricky
INTRODUCTION
アートの錬金術師、
ティモシー・サクセンティ。
音楽、アパレル、広告と軽やかに横断する、
彼の変わらぬビジュアル・アプローチとは?
本サイトの親元『Qetic』でもたびたび紹介してきたが、今回はより深く彼のルーツやアイデンティティに迫るべく、長時間のインタビューを敢行。なんと、SVIIBよりベンジャミン・カーティスもインタビューを引き受けてくれることに。少年時代の貴重な音楽体験、関わるアーティストの作品に対する真摯なリスペクト、あるいは「人間」への好奇心……。時間の許す限り、惜しげもなく饒舌に語ってもらった。過去の『ズーム・マガジン』に登場したすべてのクリエイターにも当てはまることだが、やはり第一線で成功を収めている者というのは、確固たるこだわりと、フレキシブルな思考、そして何より自分を客観的に見つめる冷静な視座がある。
「自分の仕事によって他のアーティストの持つ経験や情報というものにアクセスできる、『フリーパス』を与えられているような気分になるんだ」とインタビュー中で述べているように、傲慢さがまったく感じられない物腰柔らかい性格も、ティモシーが愛される理由なのかもしれない。昨年8月にはDIESEL DENIM GALLERY AOYAMAで個展を開催し、PLAYSTATION 3の広告「PLAYFACE」による圧倒的なビジュアル・インパクトで全国の話題をかっさらった彼だが、いつか日本のアーティストとも刺激的な共演を見せてほしいものだ。あなたも「好きなもの」を磨き続けていれば、きっと明るい未来が待っている。まずは、ティモシー・サクセンティの頭の中を覗いてみませんか?