あなたは最近、サンタナの新譜の写真撮影も手掛けられたそうですね! サンタナとの仕事はいかがでしたか?
「僕は沢山のレーベルに恩人がいて、彼らの存在なしではここまで仕事をしてこれなかったと思っているよ。彼らはこれまで、普通だったら僕のテイストが実験的すぎると感じるに違いないアーティスト達にも、あえて僕をプッシュしてきてくれたんだ。サンタナのプロジェクトも、そんなケースの1つだね。<ソニー・ミュージック>にとある素晴らしいクリエイティブ・ディレクターがいて、ラッキーなことにこれまで僕らは様々なプロジェクトで一緒に仕事をしてきていたから、彼が僕を強力に推薦してくれたことで実現したんだ。ミスター・サンタナは、一歩部屋に足を踏み入れただけでその場にエネルギーを充満させてしまう…。そんな力があるね。彼は自身の知名度というものを、ヒューマニックで博愛に満ちた多くの名曲に置き換えてきた人で、そんなサンタナの寛大な人柄は、彼の存在感そのものに現れていると思う」
思い出深いエピソードはありますか?
「撮影そのものは彼がソロで演奏しているのを撮影したものがほとんどで、僕らクルーにとってはユニークな照明セットの中での撮影経験となったよ。あのカルロス・サンタナが、僕らのために何時間もプライベート・ショーをやってくれたんだ! それってすごいことじゃない? しかも撮影の最後に、彼はサイン入りのギターをプレゼントしてくれたんだよ。彼は本物のジェントルマンであり、素晴らしい人間だ。とても良い1日だったよ」
サンタナのようなビッグ・アーティストに加え、MNDRや<ワープ>のハンドレッド・イン・ザ・ハンズといった期待の新人とも一緒に仕事をされているそうですね。彼らのような新人の、どこがスペシャルであると感じましたか? 著名なアーティストと新人とでは、あなたがプロジェクトを手掛ける時にアプローチは異なるのでしょうか?
「僕のアプローチは、たとえどんなプロジェクトであっても常に同じもの。僕の仕事は、メッセージというものをビジュアルを通じて伝えていくことなんだ。だから、僕はそのメッセージというものを見つけ出すために、人と会って話したり、ミーティングをすることもあれば、過去の作品をリサーチしたり、ただ暗い部屋に座って彼らの音楽を聴いて、僕の中でどんなイメージが浮かんでくるか試してみたりする。そうやって得たアイデアをオープンな気持ちで、アーティストの元へ持っていって、彼らが本当に求めているものは何なのかを僕が完全に理解できるまで、決してやめないんだ。要するに、オープンな気持ちと心を持ち続けるということが重要だよ。僕はMNDRやハンドレッド・イン・ザ・ハンズといった真のアーティストであり、僕を理解してくれる視点のあるアーティスト達と一緒に仕事ができて幸運だと思う。それだけで、僕の仕事は本当に充実するんだ! でも、僕はビッグ・スターだろうが、これから大きくなっていく新人であろうが、決してアプローチやプロセスを変えることはしないよ。なぜなら僕の気持ちの中で、それぞれのアーティストというのはすでに魅力的に輝いていて、美しい光をまとった狼煙のように見えているんだ」