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ZOOM04
John Warwicker
Artist / Melbourne, Australia
Introduction
Interview 01
Interview 02
Interview 03
tomatoの中心人物ジョン・ワーウィッカーが語る、
アートへの飽くなき好奇心とクリエイティブの源泉
「Thought into form and form into thought... 思考を形に、形を思考に…」
(個展に掲出されたジョン・ワーウィッカーのメッセージより)
本拠地ロンドンのみならず、世界屈指のクリエイティブ集団として知られる「tomato」。グラフィックや映像をはじめ、ファッション業界や建築界にも風雲を巻き起こしてきた彼らの影響力は計り知れず、明らかに系譜に繋がる“tomatoチルドレン”と形容できそうな、アート団体やデザイン・ユニットの名前を挙げればキリがない。そんなtomatoの創立メンバーであり、エレクトロニック・ミュージックの王者アンダーワールドとは長年のパートナーでもあるジョン・ワーウィッカーが、今年4月、自身の新作個展のために2年半ぶりの来日を果たした。
“for john cage(la mer)---the Floating World”と銘打たれたその個展は、文字通りアメリカの前衛音楽家ジョン・ケージと、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーに捧げられている。以下の対話で「海の形や姿がテーマではなく、『海の音』がテーマなんだ」と、本人が語るように、いわば目に見えない「音」を可視化した作品群であり、抽象的かつ流動的な謎めいたものが多いが、どれも実に美しい。オープニング・レセプションでは、会場の<G/P GALLERY>に立ち寄った人々の影をライブ・ドローイングするという、7時間にも及ぶ画期的なパフォーマンスを披露。幸運にもそこに立ち会えた者たちは、かけがえの無いひとときを過ごせたのではないか。
すでに四半世紀以上にわたるキャリアを誇る重鎮でありながら、ジョンのアンテナはまったく衰えを見せていない。恐らく、諸外国で活躍する現地アーティストとのコラボレーションや、講師を努める大学などで常に若い才能と触れ合っていることが、クリエイティブの刺激になっているはず。「競争」するのではなく、「共創」するとは良く言ったものだが、不況の世の中だからこそ、すべての人間が叡智を持ちよれば、世界を変えるきっかけになるのでは? たびたび彼が言及した幼少期の「チョーク」のエピソードは、子どものようにピュアな初期衝動と、溢れんばかりの好奇心を忘れていないことを証明している。我々は大人になるに従って、ゆっくりと自由を獲得しながら、ゆっくりと制約が課せられていく。「できっこない」と思うことでも、やってみなけりゃわからない。この白髪混じりの「少年」は、“余生”ではなく“人生”を心から楽しんでいる。
先日、アンダーワールドが突如新曲“Scribble”を発表した。まるでデビュー当時に若返ったようにエナジーみなぎる、素晴らしいトラックだった。年内にリリースされる予定のニュー・アルバムでは、再びジョン・ワーウィッカーの名前も目にすることができるだろう。もしかするとtomatoは、ひとつの完熟期を迎えようとしているのかもしれない。
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